うちのこの家紋、名前を「抱き松葉に小槌」といいます。
家紋というのは一見ただのマークのように見えますが、
その中に図案化されているさまざまなモチーフにはそれぞれ意味があります。
たとえばうちので言うと、
「松葉」は、「枯れて落ちても二人連れ。」と言って、ともに白髪の生えるまで夫婦仲の良いことを願ったものですし、
「小槌」のほうは、振れば金銀財宝が出るし願いも叶うという「打出の小槌」が有名です。
また、大きな木槌は「掛矢(かけや)」と呼ばれて、いくさの時には先陣を切って敵の城門を打ち破ったので、いろんな意味で縁起の良いものとされました。
ね。
意外にいろいろあるんです、意味が。
おもしろいでしょう?
僕は仕事がら、たくさんの家紋をずらーっと並べた「紋帳」、「紋鑑」、「紋典」などと呼ぶ本をよく使います。幼い頃から身近にあったものの、「お父さんの仕事のモノやから・・」と、どこかで「触ってはいけないもの」と思いながらチラチラと見ていた気がします。
家の仕事を手伝うようになって、いろんな家紋をあらためてよく見てみると、そのデザイン性の高さに驚かされ、目からウロコでした。
僕が感動し、いまだに魅せられ続けている日本の家紋のこと、
またちょくちょく皆さんにもご紹介しようと思います。
ではまた。